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【アドラー心理学】嫌われる勇気の要約と感想。

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こんにちは、Rockyです。

 

本屋に行ったら、一度は見たことあるんじゃないでしょうか??

 

青いブックカバーの『嫌われる勇気』という斬新なタイトル。

 

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「嫌われる勇気」という本は知っていたのですが、
今まで読もうと思ってこなかったんです。

「なんか別に興味をそそられない」というか。
嫌われる勇気とか必要ある!?みたいな。

 

先日、たまたまなんとなく手にとって読んでみたら、
すごく今考えていることに共感できるところがありました。

 

「嫌われる勇気」及び、アドラー心理学は、
人生をシンプルに幸福にしてくれるような本であり、学問です。

 

本のポイントと僕が感じたことをまとめていきます。

 

完全にネタばれする内容となっています。
しかし、大切なポイントだけまとめているので、
読んだ読まない関係なく、見てもらえたらうれしいです。

 

 

アドラーとは

 

 

オーストリアの精神病学者,心理学者。初めウィーンでジグムント・フロイトに学んだが,その汎性欲説にあきたらず,フロイトと別れて,個人心理学の学派を打ち立てた。
アドラー心理学とは、別名「個人心理学」である。

出典:コトバンク

 

嫌われる勇気とは

 

人生にはいろんな悩み苦しみがありますよね?

そのすべての悩みは対人関係にあるとアドラーは唱えていて、
対人関係のストレスを解決するためには、「嫌われる勇気を持ちなさい」と言っています。

 

他人から認められたいという承認欲求は人生の自由を奪ってしまうと書いています。
つまり、嫌われる勇気を持てば、承認欲求に左右されない人生を送れて自由になれる。

 

アドラー心理学は、すぐに理解するのが難しいですが、
本書では悩める少年との対談形式になっています。
そのため、アドラー心理学が理解しやすくなっています。

 

では、本書のポイントを解説していきます。

 

 

嫌われる勇気のポイント

 

原因論ではなく、目的論

 

アドラー心理学では「目的論」を唱えています。
過去の「原因」ではなく、いまの「目的」から今の自分がある。

 

例えば、引きこもりで外に出れない人がいます。


不安が原因で、「不安で外に出られない」のが原因論

 

「外に出たくない」という目的のために、
「不安」という感情をつくり出しているというのが目的論です。

 

例えば、あなたが不幸であると仮定して、
不幸になりたい目的があって不幸になっている。

変われない自分を変えたいと仮定して、
変えたくないという目的があって、変わろうとしないということです。

 

アドラーはこう言っています。
「自分の経験に決定されるものではなく、経験に与える意味によって自らを決定するのである」

 

目的論から言わせると、これまでの人生に何があったとしても、
今後の人生に影響はないということです。

 

全ての悩みは対人関係

 

アドラーは、内面の悩みなどというものは存在せず、
どんな種類の悩みであれ、他者が関係していると言っています。

 

劣等コンプレックスは成長を妨げる

 

劣等感を持つことに問題はないが、劣等感を言い訳にしてあきらめてしまうことに問題があると言っています。

 

例えば、
「私は学歴が低いから、成功できない」
「私は器量が悪いから、結婚できない」など、

 

日常生活のなかで「Aであるから、Bできない」というのは、
もはや劣等コンプレックスである。

 

人生は他者との競争ではない

 

同じ平らな地平に、前を進んでいる人もいれば、
その後ろを進んでいる人もいるというイメージで人間関係を考えましょう。

 

今の自分よりも前に進もうとすることに価値があるんだから、
誰とも競争することなく、ただ前を向いて歩いていけばいいんです。

 

対人関係の軸に「競争」があると、
人は対人関係の悩みから逃れられず、不幸から逃れることができません。

 

競争や勝ち負けではなく、「人々は私の仲間だ」と実感することができれば、対人関係の悩みは減っていくことは明らかです。

 

 

人生の目標

 

アドラー心理学では、人間の行動面と心理面のあり方について、はっきりとした目標を掲げています。

 

行動面の目標が、次の2つ。

①自立すること

②社会と調和して暮らせること

 

そして、この行動を支える心理面の目標として、次の2つ。

①わたしには能力がある、という意識

②人々はわたしの仲間である、という意識

 

これらの目標を達成するためには「人生のタスク」と向き合う必要があります。

一人の個人が、社会的な存在として生きていこうとするときに直面する対人関係。
それが人生のタスクであり、次の3つです。

 

「仕事のタスク(仕事での対人関係と維持)」

「交友のタスク(親友や友人の対人関係と維持)」

「愛のタスク(親子間や恋愛の対人関係と維持)」

 

仕事→交友→愛というように対人関係の距離と深さが、
深くなればなるほど、難しくなってきます。

 

そして、言い訳をして人生のタスクを回避しようとすることを「人生の嘘」と言います。

 

アドラーは人生の嘘(言い訳)をやめて、
立ち向かう勇気を持つ必要があると言っています。

 

他者の人生を生きない

 

アドラー心理学では他者から承認を求めることを否定します。

なぜなら、他者から承認してもらおうとするとき、ほぼすべての人は、「他者の期待を満たすこと」をその手段とします。

 

しかし、私たちは、他者の期待を満たすために生きているのではないし、他者もまた、あなたの期待を満たすために生きているのではないのです。

 

承認欲求を満たすために、他者の視線を気にして、
他者からの評価におびえる人生は苦しいことは明らかです。

 

でも、自分の人生を生きるにはどうするの?

 

そこで、課題の分離という考え方を理解する必要があります。

 

対人関係のスタートは「課題の分離」

 

「誰の課題なのか」という視点から、
自分の課題なのか他人の課題なのか分離する必要があります。

 

あらゆる対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むこと、あるいは自分の課題に土足で踏み込まれることによって、引き起こされると考えられています。

 

誰の課題か見分ける方法は、

「その選択によってもたらされる結末を最終的に引き受けるのは誰か?」を意識すると課題の分離が理解しやすくなる。

 

アドラーは言います。

「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」

 

つまり、自分のできることを精一杯やっても、
他人がどうするのかは、他人次第であるということです。

 

対人関係のゴールは「共同体感覚」

 

 

共同体感覚とは

 

他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられることを、共同体感覚といいます。

幸福なる対人関係のあり方を考える、最も重要な指標。

 

「他者からどう見られているか」ばかりを気にかける生き方こそ、
自分にしか関心のない自己中心的な生き方である。

 

「人生のタスク」に立ち向かうことこそが、
「ここにいてもいいんだ」という所属感につながる。

 

「この人はわたしに何を与えてくれるか」ではなく、
「わたしはこの人に何を与えられるか?」を考えなければならない。

 

所属感とは、生まれながらに与えられるものでなく、
自らの手で獲得していくものである。

 

 

縦の関係ではなく横の関係

 

人間は同じではないけれど、対等である。
いちばん大切なのは、他者を評価しないこと。

 

アドラー心理学ではあらゆる「縦の関係」を否定し、
すべての対人関係を「横の関係」とすることを提唱しています。

 

横の関係に基づく援助のことを、アドラー心理学では「勇気づけ」と呼ぶ。

 

勇気づけとは、感謝の言葉を伝えること。

 

人は感謝の言葉を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。
人は自分には価値があると思えた時にだけ、勇気を持てると言います。

 

私は共同体にとって有益だと思えた時にこそ、
自らの価値を実感できるんです。

 

 共同体感覚を養う

 

共同体感覚を養うには、
「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」の3つが大切です。

 

 自己受容

 

自分に嘘をつかずに、ありのままに受け入れること。
できることはできる。できないことはできないでいい。

大切なのは何が与えらているかではなく、与えられたものをどう使うかである。

変えられるものと変えられないものの見極めが必要である。

自己肯定ではなく、自己受容。

 

 他者信頼

 

他者を信じるにあたって、一切の条件を付けないこと。

自分がどうするのかだけ考える、相手がどうするのかは相手の課題である。

信頼することを恐れていたら、結局は誰とも深い関係を築くことはできない。

悩みや悲しみを避けずに、ありのまま受け入れる勇気。

 

 他者貢献

 

仲間である他者に対して、何らかの働きかけをしていくこと。貢献しようとすること。

自己犠牲ではなく、「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされること。

ポイントは、他者が私に何をしてくれるかではなく、私が他者の為になにができるのか。

 

人生とは連続する刹那である

 

私たちは、「いま、ここ」にしか生きることができないから、
「いま、ここ」が充実していればそれでいいという考えです。

 

「いま、ここ」の積み重ねが人生を作り上げます。

 

過去にどんなことがあったかなど、あなたの「いま、ここ」には何の関係もないし、未来がどうであるかなど「いま、ここ」で考える問題ではないんです。

 

そして、アドラーは「人生には意味はない」と言っています。

つづけて、「人生の意味はあなたが自分自身に与えるものだ」

 

世界とは、ほかのだれかが変えてくれるものではなく、
自分によってしか変わりえない。

 

 

「嫌われる勇気」で印象に残ったキーワード

 

 人は「この人と一緒にいると、とても自由にふるまえる」と思えたとき、愛を実感することができる。

 

 アドラー心理学では、他者を変える心理学ではなく自分が変わるための心理学。

 

 自らの生について、できることは「自分の信じる最善の道を選ぶこと」その選択について、他者がどう思うかは他者の課題であり、あなたにはどうすることもできない。

 

 「自由」とは他者から嫌われることである。
誰からも嫌われずに生きたい。承認欲求を満たしたいという生き方は、すべての人から嫌われないように生きる生き方は不自由であり、不可能。

 

 本当の自由は、他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないという恐れを無くさない限り、自分の生き方を貫くことはできない」それこそが嫌われる勇気。

 

 相手次第の人間関係ではなく、対人関係のカードは常に自分が持っている。

 

 誰か一人でも縦の関係で築いているとしたら、あなたは自分でも気づかないうちに、あらゆる対人関係を「縦」でとらえている。

 

 人間にとって最大の不幸は「自分を好きになれないこと」

 

 普通である自分を受け入れる「普通である勇気」を持つ必要がある。

 

 困難にぶつかったときにこそ、過去に注目するのではなく、今からできることに注目する。

 

 アドラーは対人関係の悩みを一気に解消する方法として、
「他者の課題には介入せず、自分の課題には誰ひとりとして介入させない」

 

まとめ

 

「嫌われる勇気」をあなたは持っているでしょうか?

 

僕はこれまでみんなに好かれたいから、
嫌われないように生きようとしてきました。

でも、その生き方って浅い人間関係しか生まれないし、
いつも他人の目線を気にして生きて疲れていました。

 

自分を生きていないんですよね。

そんなとき、この本を読んで、
人間関係ってこんなにシンプルなんだ!って思えることができました。


アドラー心理学は僕に勇気を与えてくれました。

 

人間関係について役立つことがたくさん書かれていました。 

 

アドラー心理学は少し難しい表現もありますが、
「嫌われる勇気」では対話形式で疑問にアプローチしてくれて、
読みやすくわかりやすい本です。

 

誰の課題か?を分離して、私は相手に何を与えられるか。
「いま、ここ」を充実させていこうと決めました。

 

人間関係を見直すきっかけになった嫌われる勇気を、
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